信越トレイル

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活動レポート

2023.12.14

全国トレイルメンテナンスシンポジウムを開催しました(2023/11/17-18)


2023年11月17日(金)~18日(土)の2日間にわたり、「全国トレイルメンテナンスシンポジウム in 長野県飯山市」を開催。


全国各地でトレイルや登山道の整備を担う団体や、その活動に参加するボランティア、そして整備活動に関心をもつ人が一堂に会し、「持続可能なトレイルメンテナンスとは?」「トレイルを次世代に渡すにはどうすればよい?」という共通課題について考え話し合い、またその技術や手法、知識のみならず、自然との向き合い方についても改めて学びました。


★ 1日目「セッションの日」の様子は、信越トレイルクラブ公式YouTubeチャンネルでもご覧いただけます。



「トレイルメンテナンス」というニッチなコンテンツに特化したイベントでしたが、 トレイル/登山道整備に直接携わる団体関係者以外の参加者が45%超、特に、特定の属性を持たない個人の参加が約15%に上り、昨今この分野に向けられる一般からの関心の高さが伺われました(お陰様で2日間とも満員御礼でありました)。


また1日目会場「なちゅら」にはアウトドア関連のメーカーや企業・団体の出展ブースも設け、トレイルメンテナンスやハイキングシーンにまつわる活動紹介や企業情報等、それぞれが趣向を凝らした展示を行い発信。イベントコンテンツの狭間にも参加者に対し多様な情報が提供されました。




1日目(11/17): セッションの日


① 基調講演 「100年続くトレイルが未来にもたらすもの」

スピーカー: Sarah Adams氏 (ATC南部地域マネージャー、ジョージア~ナンタハラ担当)

アパラチアントレイルが形作られた経緯や、全長3500kmにおよぶ長大なトレイルの維持管理体系、そして次の100年に向けての活動等、ATCの先進的な取り組みについて、大変分かりやすくお話しくださいました。



② 活動紹介 「信越トレイルクラブの取り組み」

スピーカー: 大西宏志 (信越トレイルクラブ事務局)

信越トレイルの概要と併せ、整備ボランティアの皆さんに行ったアンケートの結果をご紹介しながら、信越トレイルクラブがこれまで行ってきた取り組みについて説明しました。


③ パネルディスカッション 「今求められるトレイルメンテナンスの在り方とは?」

ファシリテーター: 三浦務氏(CAJ代表理事)
パネリスト: Matt Drury氏 (ATC サイエンス&スチュワードシップ副部長)、岡崎哲三氏 (一般社団法人大雪山・山守隊、合同会社北海道山岳整備代表)、伊藤圭氏 (三俣山荘事務所、三俣山荘・水晶小屋経営者、一般社団法人ネオアルプス代表理事)、木村宏 (NPO法人信越トレイルクラブ 代表理事)

コンサベーション・アライアンス・ジャパン(CAJ)の三浦さんファシリテートのもと、岡崎さん・伊藤さんと共に、ATCのMattさんがパネリストとして登壇。信越トレイル代表理事の木村も加わり、それぞれの経験やトレイルメンテナンスに対する思い、そして今直面している課題やこれからの展望、トレイルメンテナンスの理想像について、たくさんの写真共有を交え、熱く、深く、お話しいただきました。



④ 交流・意見交換会 「Link together」 (立食パーティ)

夕刻からの交流・意見交換会では、地元・飯山の郷土料理を楽しみながら、参加者それぞれが整備団体・行政・企業・個人の垣根を超えて交流し、トレイルメンテナンスのこれからについて皆で語り合いました。




2日目(11/18): ワークの日


⑤ 午前の部…ワークショップ 「トレイルを未来へどう渡すか – メンテナンス技術の考察」

講師: Matt Drury氏、岡崎哲三氏

Mattさん・岡崎さんに講師として再びご登壇頂きました。このワークショップでは実際にフィールドへ出かけ、ATCのSarahさんにもお手伝い頂きながら、トレイルメンテナンスの技術に関するインプットに加え、現場の状況をいかに捉えるか、そしてその環境に即したメンテナンス方法をどう選択するのか、技術・手法のみならず、メンテナーが持つべき「視点」についても、詳しく解説頂きました。



⑥ 午後の部…フィールドワーク 「長距離ハイクで欠かせない山トイレテクニックby LNTJ」

講師: 岡村泰斗氏 (NPO法人リーブノートレイスジャパン代表理事)

Leave No Trace Japanの岡村泰斗さんを講師に迎え、ズバリ「山で正しくウンチをする方法」について、LNTの原則にのっとり、いかに自然にインパクトを与えないようにできるのか、フィールドワークで“体感”し学びました。




併せて、11/17にはシンポジウム開会に先立ち、信越トレイルクラブとATC(Appalachian Trail Conservancy)の友好トレイル協定締結セレモニーを執り行いました。


セレモニーの冒頭、ATCの代表・CEOであるSandra Marraさんからビデオメッセージをいただき、温かいコメントと共に協定書にサインいただく様子をご披露いただきました。


ATC本部のある米Harpers Ferryから届いたその協定書に、ATC Sarahさん同席の元、信越トレイルクラブの代表理事・木村が続けてサイン。晴れてふたつの組織が友好トレイルとして握手を交わした瞬間を、ご来場いただいた皆様の大きな拍手で祝福いただきました。


今後、信越トレイルクラブとATCは、ロングディスタンストレイルの管理運営およびプロモーションの分野において相互に協力し、友好と理解を深め、 広く交流を図っていきます。




おわりに、当シンポジウム開催にあたり、登壇いただきました皆様、ブース出展いただきました皆様をはじめ、準備段階から含め様々にご協力を頂いたすべての企業・団体・個人の皆様に、この場を借り改めて信越トレイルクラブ事務局一同、心より深く感謝申し上げます。


そして、全国各地から足をお運びいただきました皆様、本当にありがとうございました。


日本のトレイル/登山道を、着実に未来へ渡していけるよう、今後も皆で力を合わせ、知恵を出し合い、シーン全体を盛り上げていければ幸いです。




後援/協力いただいた企業・団体等(敬称略)


[後援]
環境省信越自然環境事務所、林野庁中部森林管理局、林野庁関東森林管理局、長野県、新潟県、一般社団法人コンサベーション·アライアンス·ジャパン、Leave No Trace Japan、株式会社ゴールドウイン、THE NORTH FACE、KEEN、eno、MiiR、YAMAP、日本トレッキング協会、日本ロングトレイル協会、信濃毎日新聞社、新潟日報社、信越トレイル連絡会


[協力]
Appalachian Trail Conservancy、一般社団法人大雪山・山守隊、合同会社北海道山岳整備、三俣山荘事務所、一般社団法人ネオアルプス、株式会社エイアンドエフ、株式会社トレイルズ、あまとみトレイル、株式会社角口酒造店、株式会社田中屋酒造店、飯山エコー、フジマキフォトクリエイティブ、WOODHOUSE STUDIO(クリエイティブ・マコ)、いいやま食文化の会、味宝来、なべくら高原・森の家、カンプレーゼかおり、鈴木登志男、星野秀樹、Laura Belleville、Roger Hahn

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